水のコラム

排水溝に物を落とした!どう対応すればいい?

2023年02月28日 水回り

キッチンやトイレ、洗面所などの排水溝に物をうっかり落としてしまうことがあります。

指輪やアクセサリーなど高価で思い出のあるものを落としてしまうと焦ってしまいますし、なんとしても回収したいですよね。

小さなゴミなど諦めがつくものでも排水溝の奥で詰まってしまうと大きなトラブルの原因になってしまうので、やはり回収が必要です。

本記事では排水溝に物を落としてしまった時の対処法について、詳しく紹介します。

まずは落としたものが流れていくのを防ごう

ものを落としてしまったときは焦ってしまうでしょう。排水管の途中で詰まってしまわないように、勢いよく流してしまおうと水を使って流してしまうかもしれません。

ものを落としてしまったときは水を流すのは厳禁です。手を伸ばせば届いたかもしれない場所にあっても奥に流れてしまう可能性が高いですし、排水管の奥で詰まって取り出しが困難になる場合もあります。

排水管は多くの汚れやヌメリがたまっている場合があって、物を勢いよく流してもその汚れ・ヌメリに引っかかってしまう可能性が高いです。

引っかかった物に汚れやヌメリが付着し、さらに大きな固形物となって排水管をつまらせてしまう原因になるでしょう。

手に届く位置に落ちた場合の対処法

排水溝内の手に届く位置に物が落ちた場合の対処法を詳しくご紹介します。

素手で取る
排水溝の入り口が大きくて自分の手や指が入るサイズの場合は、素手で取り出せるかもしれません。排水溝の中に手を入れるのに抵抗がある人は、ゴム手袋をつけて作業しましょう。

無理に引っ張って取り出そうとすると排水溝を壊すかもしれませんので、慎重に取り出してください。

割り箸を使う
排水溝のサイズが小さくて手や指が入らなくても、割り箸なら入るという場合があります。割り箸を差し込んで物を挟めないか試してみましょう。

また、割り箸の先端に両面テープなどを取り付けてくっつけられるようにすれば、軽い物なら取り出しやすくなるでしょう。

排水溝の中に水が残っていると粘着面が濡れてしまい、うまくくっつかなくなることもあります。確実な方法では無いので注意して試しましょう。

ドライバーやキリなど細長いものを使う
ドライバーやキリなどの細長い道具を使う方法もあります。落とした物が柔らかくて傷をつけてもよければ、直接突き刺して拾い上げると簡単に取り出せるでしょう。

しかし固い道具を使用する場合は落とした物や排水溝の中を傷つけてしまうこともあるので、慎重な作業が必要です。

掃除機を使う
落とし物が軽いものの場合は、掃除機を使って吸い上げる方法もあります。

先の細いノズルやホースなどの吸い込み口に、落とし物が入ってしまわないようにストッキングやネットなどを被せましょう。

ホースを排水溝の中に入れて掃除機の電源を入れます。落とし物がくっつく感覚があったら、そのまま電源を消さずに吸い込み口を引き上げます。

この方法は、排水溝の水が無い場合に行いましょう。

排水管の中に残っている場合の対処法

落としたものが排水管の中で残っている場合の対処法をご紹介します。

手が入れば素手で
排水管の奥でも、目に見える場所に落とし物があれば手が届くかもしれません。

無理をすると手を怪我したり排水管を壊したりする可能性がありますが、すぐにできる方法なので試してみましょう。

針金を利用する
針金は曲がりくねった排水管の奥にも差し込めるので、目に見えない場所にある物を取り出せる可能性があります。

先端を曲げて引っ掛けられるようにして差し込んだり、落とし物を突き刺して取り出せるように先端をまっすぐのまま差し込んだりして回収を試してみましょう。

回収できる確率は低いかもしれませんが、挑戦する価値はあります。

排水管を分解する
排水溝に繋がっている排水管は、工具を使ってネジやナットを外せば取り外せます。さらに分解することもできるので、中にある落とし物を回収できるでしょう。

排水管を分解するときは水漏れとにおいに注意が必要です。分解の際に水漏れが起きて床や周囲を濡らしてしまう可能性があるので、タオルや雑巾などを事前に準備しておくことが必要です。

また排水管を外してしまうと下水からのにおいが室内に入ってくる可能性が高いので、タオルを配管に詰めたりマスクをしたりといった対策が必要です。

排水管の分解方法

排水溝に物を落とした場合は排水管の分解をすれば回収できることが多いでしょう。ここでは排水管の分解方法についてご紹介します。

工具を用意する
排水管を分解するにはドライバー、モンキーレンチなどが必要です。持っていない場合はさまざまな場面で使えるので購入しておくとよいでしょう。

また水回りの作業をするので、バケツやタオル、ゴム手袋なども必要です。ホームセンターやネットショップで購入できるものばかりですし、数千円で全て揃えられます。

止水栓を閉める
作業の前に、止水栓や元栓を閉めておきましょう。水漏れや故障、漏電などの二次災害を防ぐために必ず実施します。

排水管の中に残った水が床や周囲を濡らす可能性があるので、止水栓を閉めたからと安心せずに、タオルや雑巾などを作業場所周辺に敷いておきましょう。

ネジやナットを外す
排水管はナットやネジでパーツが固定されています。モンキーレンチやドライバーを使って分解していきましょう。

作業後に元通りにするときに迷わないように、作業前に排水管全体の写真を撮っておくと安心です。モンキーレンチやドライバーで固定部分をゆるめたら、下から順番にパイプを外しましょう。

分解したパーツを元に戻す
分解したパーツの中に落とし物がないかを確かめます。曲がりくねった部分などわかりにくい場所に物が隠れて引っかかっている場合もあるので、落ち着いて念入りに探しましょう。

チェックしたあとは組み立て、元の状態に戻します。

水漏れがないか確認する
組み立てて排水溝に接続した後は、止水栓を開けて水を流して水漏れが起きていないか確認します。

ネジやナットなど固定部品がゆるんでいると水漏れの原因になるので、締め忘れが無いよう注意が必要です。

業者に依頼するのもおすすめ

上記の方法を試して排水管の中をチェックしても落とし物が見つからない場合は、排水管より奥の排水枡や下水管まで流れてしまっているケースが考えられます。

自分の力で取り出すのは難しいので、プロの水道業者に依頼するのがおすすめです。物を落とした時点で作業に不安がある場合でも、最初からプロの水道業者に相談するのもよいでしょう。

自分で解決するよりも早く確実に解決できるので安心です。

排水溝に物を落としてしまったら、まずは自分で取れないか試してみよう

排水溝に物を落としてしまうと排水管のつまりの原因になるので、確実に取り除く必要があります。

急は禁物ですが、長い間放置してしまうと忘れてしまったり取り除くのが難しくなったりするので、早急になんらかの対応をしましょう。

業者に依頼すると安心・確実に対応してもらえますが、目にみえる場所に落ちていたり、排水管の中に残っていたりする可能性が高い場合は自分で回収できる場合も多いので、まずは自分で回収できないか試してみましょう。

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