水のコラム

トイレが詰まったらどうする?詰まる原因と自分でできる対処法

2021年09月15日 トイレのトラブル

トイレの詰まりはすぐに対処しよう

「トイレが詰まってしまった!」
急にそんな状況になった時、皆さんならどうしますか。
トイレの詰まりはすぐに対処しなければいけません。

もし詰まりを放置して水が溢れ出してしまえば、便器の電気系統にまで届いてしまい、便器全体が故障してしまう可能性もあります。

そうなる前に、まずは詰まっているかどうかを判断することが先決です。
そこでこの記事では、詰まりの症状から原因、自分で詰まりを対処する方法までまとめました。

トイレが詰まった時の症状四つ

トイレが詰まったかどうか、症状を見て判断できるようになりましょう。
トイレが詰まってしまった時の症状は、主に四つあります。

・水の流れが悪い/流れていかない
トイレの水がまったく流れていかないと分かれば、どなたでもトイレが詰まったと気付くでしょう。
水の流れがいつもより悪い場合でも、詰まった可能性を疑った方が良いです。

「水の流れが悪くなったかも」と思ったら、まず水のタンクを調べてみましょう。
水の流れが悪くなる原因は、「便器の排水口」と「タンク」のどちらかにあると考えられます。
もしタンクの不具合が原因だとすると、タンク内の水面が水位線よりも低くなっているはずです。
タンクの中を開けてみて、水が水位線より低くなっていなければ、便器の排水口に不具合があると断定してよいでしょう。

・水の高さ(水位)がいつもと違う
便器の中の水位がいつもと違ったら、トイレが詰まっているかもしれません。
水の高さが普段より低くなっている場合も、高くなっている場合でも注意が必要です。
流した直後は高かったけれど、しばらくしたら低くなった、という場合もあります。

この場合、完全に詰まっているわけではなさそうですが、詰まりやすくなっている可能性が高いです。
放っておかず、できるだけ早めに対処しましょう。

注意点として、自分で対処しようとして何度も水を流すのはやめてください。
便器の中が詰まっていた場合、汚水が溢れてしまう危険性があります。
他の対処法を調べるか、プロの業者へ相談した方が良いでしょう。

・臭い/異臭がする
トイレが詰まると、通常なら決してしない異臭が発生することがあります。
これは、排水口や排水管の内部で異物が引っ掛かり、腐敗したことによって起きる現象です。
引っかかったのが腐るものでなかったとしても、便器内の空気や水がうまく流れないために悪臭が発生することもあります。

・普段と違う音がする
用を済ませてトイレの水を流した時、「ゴボゴボ」などの怪しい音がしたら詰まったサインかもしれません。
便器の排水口や排水管内に何か変化がない限り、水の流れる音が変わることはほとんどありません。
流した時の音が変わったと分かったら、詰まった可能性を考えて早めに対処してください。

トイレが詰まる原因

トイレが詰まったと分かったら、次は原因を考えていきます。
もし取り出せそうなものなら取り出してしまえば、すぐ問題解決となります。

・大量のトイレットペーパー
トイレに流すために作られたトイレットペーパーであっても、一度に流す量があまりに多ければ詰まってしまいます。
大量に流したい場合は、2~3回に分けて流すようにしましょう。
また、トイレペーパーを流すときに節水目的で「小」で流すのはやめてください。
水道代を節約したい気持ちはわかりますが、そのせいで修理代が発生しては意味がありません。
トイレットペーパーは必ず「大」で流しましょう。

・ティッシュペーパー/掃除用シート
ティッシュペーパーはトイレットペーパーと違って水に溶けないので、トイレが詰まる原因になる可能性が高いです。
トイレットペーパーがなくてティッシュペーパーを代わりに使ったとしても、必ずごみ箱に捨ててください。

また「トイレにそのまま流せる」と書いてある掃除用シートなどでも、やはりいっぺんに何枚も流せば詰まってしまいます。
一切流してはいけないわけではありませんが、一度に流す量には注意が必要です。

・生理用品/オムツ
生理用品やオムツを便器内で捨ててしまい、そのまま詰まってしまったというケースも多いです。
生理用品もオムツも水を吸って膨張する素材でできているため、そこまで大きくないから流せそうと思っても、膨らんで詰まってしまいます。

・ペットの糞(ふん)/トイレ砂
ペットの糞をトイレで処理している方は多いと思います。
ペットの糞の処理方法は自治体ごとにルールが違いますが、トイレに流しても良いという自治体であっても注意すべきことがあります。
それは、糞に異物が付いていないか、ということです。

ペットが散歩中に外で糞をした時、砂利や葉っぱなどがそのまま付いてくることがあります。
それらが付いたまま拾ってしまい、あとでトイレに流すと、詰まってしまう可能性が高くなるのです。
できる限り、糞についた異物は除いてから流すようにしましょう。

また、水に流せることをアピールしているトイレ砂もありますが、こちらも一度に大量に流せば詰まってしまうので気をつけてください。

・その他
アクセサリーや子どものおもちゃ、眼鏡など、そんなつもりはなくても便器に落としてしまうこともあると思います。
もし落としてしまった時には、面倒くさがらずに必ず拾うようにしてください。

手にゴム手袋やビニール袋を付ければ、汚水を避けながら拾うことだってできます。
どれだけ小さくても、異物は異物です。
その時詰まらなかったとしても排水管の中に残り、あとから詰まりの原因になることだってあります。

ラバーカップを使った自分でできる対処法

詰まりの原因が取り出せなかった、もしくは詰まりの原因が分からなかった場合でも、自分で対処できる可能性はあります。
この記事では特に詰まりが解消できる可能性の高い「ラバーカップ」を使ったやり方をご紹介します。

・ラバーカップを用意する
ラバーカップとは、長めの柄の先にゴムのカップが付いている道具です。
和式トイレ用と洋式トイレ用の2種類があり、ホームセンターやスーパー、100円ショップなどでも手に入ります。
もし近所で売っていない場合は、行きつけのお店などで貸してもらえないか交渉してみてもいいかもしれません。

どうしてもラバーカップが手に入らない場合、500mlのペットボトルで代用できる場合があります。
ペットボトルの底をくり抜いて、キャップを外して飲み口を指や手のひらで塞いでください。
ペットボトル全体がラバーカップのカップ部分と同じ役割を果たすので、使い方は通常のラバーカップと同じです。

・電源プラグを抜く/止水栓を止める
ラバーカップを使う前に、トイレの電源プラグは必ず抜いてください。
水が跳ねてコードが濡れてしまうと、感電してしまう恐れがあります。

それから、止水栓を止めておくのも重要なステップです。
作業中に誤ってレバーを動かしてしまい、水が流れて溢れてしまうのを防ぎます。
止水栓はタンクと壁をつないでいる管のどこかに付いているので、見つけたらマイナスドライバーで閉めてください。
閉める方向は時計回りです。

・便器全体をビニールシートで被う
大きなビニールシートで便器を被っておくと、汚水が跳ねた時でも床が汚れるのを防ぎます。
ビニールシートの真ん中に穴をあけ、ラバーカップの柄を通し、シートの内側だけで作業するようなイメージです。

そこまで大きなビニールシートがなければ、トイレの床全体をビニールシートやゴミ袋で被ってください。
新聞紙でも良いのですが染み込んでしまうので、できればビニールを用意した方が衛生的に良いです。

・ラバーカップを差し込む
準備が完了したら、いよいよラバーカップを使っていきましょう。
カップ部分を便器の奥までしっかり差し込み、押し込んでカップ内に真空状態を作ってください。
それを引っ張り出すことで、排水管の奥の水まで動かせるという仕組みです。

差し込んで引っ張る作業を何回か繰り返し、詰まりが解消したと思ったら、自分で確かめてみましょう。
閉めていた止水栓を開けて、水が問題なく流れたら詰まりが取れた証拠です。
使い終わったラバーカップはきれいに水洗いし、しっかり乾かしてから保管するようにしてください。

自分で難しければすぐ業者に相談しよう

ラバーカップを使っても解消せず、自分では難しいと判断した場合は、すぐにプロの業者に相談しませんか?

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