水のコラム
水漏れは今すぐ自分で修理できる?水漏れ補修テープの使い方や種類について解説!
水漏れが起こったら、突然のことに誰もが慌ててしまうと思います。
しかし、被害を拡大させないためには、素早い対処が必要です。一時的な応急処置が自分でできれば、ひとまず安心できるのではないでしょうか。
水漏れの応急処置には補修テープが大変便利です。補修テープの使い方や注意点を抑えれば、いざという時に役立ちます。万が一に備えて自宅に補修テープを用意しておくと、突然の水漏れにも迅速に対処できることでしょう。
水漏れの原因は?
水漏れを修理するためには、原因を特定することが大切です。まずは水漏れの主な原因についてひとつずつ確認していきましょう。
■フィルターなどやカートリッジの汚れ
吐水口や蛇口の付け根付近からポタポタと滴る水漏れは、フィルターやカートリッジの汚れを疑いましょう。
水栓の種類によっても異なりますが、吐水口や蛇口の付け根付近に、フィルターやカートリッジは取り付けられています。汚れで目がつまってしまうと、水漏れの原因となります。
■排水管内部の汚れ
排水管内部の汚れは、悪臭を放つだけでなく水漏れの原因ともなります。排水管の中に油や髪の毛などの様々な汚れが堆積するとつまりが起き、水の通り道を塞ぎます。そうすると排水管から水が染み出し水漏れを起こす場合があります。
■パッキンなどの部品の劣化
水漏れ防止の役割があるパッキンは、耐久年数が5年~10年であるとされています。そのため、耐久年数を過ぎ劣化がみられると、ゴムが固くなって本来の役割を果たせず、水漏れが起こるようになります。
■ナットなどの接続部分の緩み
蛇口や配管の接続部分には、ナットやボルトが使われています。長い期間使用することによって、この接続部分が緩み、水が滲み出てしまうことがあります。
■排水管の破損
経年劣化や凍結によって、排水管にヒビや穴が開いてしまうことがあります。排水管に破損が見られると、被害も大きくなる場合があるので、注意が必要です。
水漏れを放っておくと…
水漏れをそのまま放置しておくことはとても危険です。ほんの少しの水漏れだからと対処を先延ばしにしていませんか?水漏れを放置していると二次被害を招きます。
■カビの発生
水漏れを放置していると、湿気がこもり湿度の高い環境となります。湿度の高い環境は、カビを発生させ、カビはどんどん広がっていきます。
床下などにもカビが広がってしまったら、完全に除去するのは簡単なことではありません。またカビがひどくなると、健康被害も考えられるので、早急に対処する必要があります。
■シロアリの発生
カビの他にもシロアリが発生する可能性もあります。シロアリは柱などを食べてしまうので、重大な被害となり得ます。
また除去するためには、専門業者に依頼しなければならない為、費用も高額になるでしょう。シロアリは気づきにくい場所で発生するので、何よりも発生させないことが大切です。
■近隣への被害
とくに集合住宅では注意が必要です。
階下に浸水してしまうと、家財を濡らしてしまう、カビを発生させてしまう、などの被害を与える場合があります。最悪の場合、高額な損害賠償を請求されしまうこともあるでしょう。
水漏れ補修テープの種類や特徴
水漏れ補修テープは、防水性を持ち、水漏れの応急処置に非常に役立ちます。効果を発揮させるためには、テープの特徴を理解し、最適な種類のテープを選ぶ必要があります。
■自己融着テープ
素材は合成ゴムのため非常にしっかりしていて、よほど強い力で引っ張らない限り、簡単には切れません。粘着剤を使っていないため、ベタベタせず簡単に作業を行うことができます。
伸ばしながら重ねて使うとテープ同士がくっつく特徴があります。ゴム製で防水性も高いので、配管の水漏れ補修に向いていると言えるでしょう。
■防水補修テープ
高い防水性があるテープです。粘着力が強く、伸びが良いという特徴があります。曲線面にある水漏れ箇所を塞ぐのにとても適しています。
■水道用ラップテープ
シリコンゴム製のテープです。食品用のラップと同じくテープ同士がくっつく特徴を持っています。作業中にテープが手に張り付かず、剥した跡が残らないというメリットがあります。排水管からの水漏れの補修に使われることが多いです。
水漏れ補修テープを使った応急処置の手順や注意する点
ここで、補修テープを使った応急処置の手順について説明します。
注意するべきポイントも抑えて適切に処置をしましょう。補修するはずが被害を大きくしてしまっては元も子もありません。正しく使うことが、被害を最小限に留めることにつながります。
■水分や汚れをキレイに拭き取る
水漏れの修理を始める際には、必ず止水栓か元栓を閉めてください。まずは水漏れ箇所とその周囲の水分をしっかり拭き取り、汚れをキレイに落としましょう。
効果を出すためには、テープを密着させて巻かなければなりません。
■テープを必要に応じてカットする
補修箇所に必要な分をあらかじめカットしましょう。余分に長くカットし過ぎると、かえって作業がやりづらくなるので注意してください。
■水漏れ箇所を含む広い範囲にテープを巻く
補修テープの隙間から水漏れしないように、軽く引っ張り重なり合うように補修テープを巻きます。シワができると隙間ができてしまうので、シワを作らないように気をつけてください。
水漏れ箇所のみに補修テープを巻くのではなく、広範囲にわたるように補修テープを巻きましょう。
■強度を高めるにはさらに粘着テープを巻く
強度を高めたい時は、さらにビニールの粘着テープなどを上から巻くと良いでしょう。保護する役割にもなり、補修テープが剥がれることを防止してくれます。
■補修テープは使い分けよう
補修テープは正しく使わなければ、効果が弱まってしまいます。
用途によって適切な補修テープを使い分けましょう。使い分けができないと、隙間ができてしまう、補修テープが剥がれる、など水漏れの処置になりません。
接続部分などの凹凸のある細かな箇所には、幅の広いテープは不向きです。シワができ、隙間ができてしまうからです。水漏れに対処するには、排水管に補修テープを密着させることがポイントです。密着させるコツは、補修テープを引っ張りながら巻くことです。
■補修テープは軽度の水漏れにのみ有効
補修テープを使って自分で応急処置が可能な水漏れは、軽度の水漏れです。排水管の破裂や水の勢いが強い重度の水漏れは、補修テープだけでは対処しきれないので、すぐに専門業者に依頼する必要があります。
とくに排水管の傷による水漏れは水圧がかかるため、時間の経過とともに被害が拡大することが考えられます。また水道工事の中には、資格者でなければ修理できないものもあります。
安易に修理することは違法となる場合があるので、注意が必要です。
■補修テープでの修理はあくまでも応急処置
補修テープを使って自分で行った修理は、あくまでも応急処置であると考えなければなりません。
排水管の劣化による水漏れであれば、また別の箇所からすぐに水漏れが起きることもあります。また、見えてない箇所でも水漏れが起こっている可能性があります。
確実な修理を行わなければ、補修した箇所も次第に症状が悪化するでしょう。一時的な対処と認識して、専門業者に必ず依頼するようにしてください。
水漏れは事態が悪化すると、被害も非常に大きくなります。被害を最小限に抑えつつ、確実に修理を行ってもらうことが安心です。
まとめ
今回は、水漏れの補修についてお話ししました。
水漏れにはとにかく素早く対処することが大切です。補修テープを使った応急処置を覚えておくと、慌てず冷静に対処できます。
大切なことは、小さな水漏れだからと言って、応急処置で済ませないことです。どんなに小さな水漏れでも症状が悪化する可能性があることを、心に留めておきましょう。被害を出さないこと、拡大させないことが非常に重要です。
応急処置を行なったら、迅速に専門業者に修理を依頼するようにしてください。日頃から信頼できる専門業者を見つけておくことも、安心につながります。すぐに相談できるように2社程度選び出しておくことをおすすめします。
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