水のコラム

風呂場の湿気対策とは?換気扇の正しい使い方も解説

2022年10月18日 お風呂

家の中でも湿気が一番気になるのがお風呂場です。湿気が高いためにカビの発生に頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか。

湿気を改善するために、さまざまなグッズを利用したり、通気性を考えたりしていることと思います。しかし、重要なポイントは換気扇の使い方にあります。正しく換気扇を使うことで、お風呂場の湿気は大幅に改善されます。

快適なお風呂場にするために、換気扇の正しい使い方を解説します。

風呂場の湿気対策の必要性

じめっとした空気が漂っていると、せっかくの入浴タイムも入った瞬間にがっかりしてしまいますよね。

お風呂場はどうしても湿気が溜まりやすい場所ですが、あきらめて何も対策せずに放置していることは、おすすめできません。少しでもお風呂場の湿気を改善できるような対策が必要です。

ここでは、湿気対策を怠ってしまうことによって生じるデメリットについて解説します。

カビが繁殖する
お風呂場の悩みの一番がカビです。掃除しても気づけばすぐに発生している、そんな経験ありませんか?

ご存じのようにカビは湿気を好みます。常に湿気が高い状態が続いているお風呂場は、カビにとって好環境なのです。

またカビは繁殖スピードが速いため、あっという間にカビだらけということも少なくありません。カビはアレルギー症状などの健康被害を引き起こします。カビが発生しやすい環境を改善していくことは、非常に大切なのです。

細菌が繁殖する
カビのほかにも細菌が繁殖します。お風呂場に溜まる汚れを放置していると細菌が繁殖し、湿気が高い環境ではたちまち悪臭も放つようになります。

疲れをとるべきお風呂場に細菌や悪臭が充満してしまうのは、ストレスを感じるばかりでいい影響は全く期待できません。

家の劣化が進む
戸建ての木造住宅の場合は注意が必要です。湿気をそのまま放置していると、木材が水分を吸収し、万が一腐食するようなことがあれば強度に影響を与えます。

湿気対策を怠ったために、多額のリフォーム代金がかかることもあり得ます。良い状態の家を維持していくためには、お風呂場の湿気対策は必要不可欠と言えるのです。

風呂場の正しい換気方法

お風呂場を正しく換気するためには、換気扇の使い方が重要なポイントとなります。換気扇の正しい使い方を解説しますので、日頃の使い方と比べてみてください。

換気扇を回すときはドアを閉める
換気するために通気をよくすることは大切です。そのためにドアを開けている人も多いと思います。しかし、換気扇を使うときは、お風呂場のドアを閉めて密閉状態にすることがポイントです。

密閉状態で換気扇を回すと湿気の逃げ道が無くなるため、換気扇を通って効率よく排出できます。ドアを開けたままにすると、湿気が洗面所や脱衣場などに流れて行き、今度は洗面所や脱衣場がカビの生えやすい状態になってしまいます。ドアの開け放しには気をつけなければなりません。

定期的に換気扇を掃除する
お風呂場の換気扇は高い場所にある場合が多いので、掃除が行き届いていない場所のひとつかもしれません。

しかし換気扇内部は、ホコリや汚れも溜まりやすくカビが発生しやすい場所でもあります。掃除しないまま放置していると、換気能力が落ちることはもちろん、換気扇を回すたびにカビやホコリをお風呂場にまき散らしていることにもなります。

定期的に換気扇を掃除しましょう。蓋が簡単にはずれる場合は、洗い流すだけで汚れやホコリを落とせます。内部も可能な範囲で取り外して掃除をすると、カビの予防にも繋がります。ただし、不安がある場合は無理をせず、できる範囲の掃除に留めるようにしましょう。

換気扇は24時間回しておく
換気扇をつけっぱなしにすることに抵抗を覚える人もいるとは思いますが、換気扇は24時間回しておくことで最も効果が得られます。どうしても抵抗がある人は、タイマーを使いながら徐々に時間を長くしていくことも方法です。

効果を最大限に引き出すためにもドアは閉めたままにすることを忘れないようにしてください。

浴室暖房乾燥機を使う
浴室暖房乾燥機が設置されていれば、除湿機能を利用することでお風呂場をしっかり乾燥できるでしょう。

浴室暖房乾燥機は夏の湿気や冬の結露など、一年を通じてお風呂場を乾燥できるためとても有効です。後付けが可能な場合もあるので、検討したい方はリフォーム業者に相談してみるとよいでしょう。

風呂場の換気扇はつけっぱなしがおすすめ

先ほどもお伝えしましたが、換気扇は24時間回しておくことが最も効果的です。つけっぱなしにしておくことで、どのようなメリットが得られるのか確認していきましょう。

カビの発生を抑える
換気扇を回し続けておくと、常にお風呂場の湿気を効率よく外部に排出してくれます。そのため、カビの発生の抑制効果が期待できます。

換気扇を止めてしまうと湿気も滞留し始めてしまうため、常に回っていることが重要です。たった1時間換気扇を止めただけで、カビが発生するのに十分な湿気が溜まってしまうと言われています。

換気扇を回し続けることは、悩みの種であるお風呂のカビを大幅に防ぐことを可能にします。

嫌なニオイを解消できる
お風呂の掃除をきちんとしているつもりでも、排水口や床や壁、あらゆるところにニオイの元が残っています。

発生した悪臭がお風呂場に漂っていて、慌てて換気扇を回してもスッキリ解消できないことはよくあるケースです。

換気扇をつけっぱなしにしていれば、空気が排出されていくため、嫌なニオイが留まることはありません。

お風呂場に入った途端にもわっと漂う嫌なニオイ。この嫌なニオイを回避できることは、快適なお風呂環境を保つためにとても重要と言えるでしょう。

健全な家の状態を維持できる
木造住宅の木材にとって、湿気は最も避けたいものです。お風呂場からの少量の湿気であっても積み重なれば、大きなダメージへと繋がります。木材の傷みは家の寿命も左右します。

原因をひとつずつ取り除くことは、家を健全に維持するためにとても大切です。お風呂場の換気扇をつけっぱなしにしておくことが、回りへ及ぼす被害も抑えることになるのです。

換気扇をつけっぱなすときの電気代や節約術

換気扇をつけっぱなしにすることに抵抗があるのは、電気代が気になるからではないでしょうか?湿気対策に効果があっても電気代が高くついては、つけっぱなしにはなかなかできないですよね。

お風呂場の換気扇の電気代を確認してみると、実際にはあまり高くないことが分かります。例えば20Wの換気扇を24時間回し続けたとすると、1日にかかる電気代は約13円です。1か月30日で計算しても、電気代は約390円となります。

お風呂場でカビ取りをするための掃除道具代や労力を考えると、決して高い電気代ではないのではないでしょうか。

それでも気になる場合は、電気代を節約する方法を検討してみましょう。まず、大切なことは正しく換気扇を使うことです。定期的な掃除や使い方は、効率や能力に差が出るため電気代にも影響します。

また古い換気扇であれば、部品が劣化している可能性もあるので、最新の省エネタイプの換気扇に交換するのもいいかもしれません。

契約している電気会社や電気量を見直すこともおすすめです。電気会社の見直しは、電気代を大幅に安くできる可能性があります。電気量も使う分に見合っていないと基本料金が高くかかっている場合があるので、一度確認してみましょう。

この機会に料金のシミュレーションサービスなどを上手く活用して、電気代の節約に努めてみてはいかがでしょうか。

まとめ

お風呂場の湿気対策、何とかしたくても思うように効果が出ないことも多いかもしれません。そのような場合は、換気扇の使い方から見直してみてはいかがでしょうか。

お風呂場を使用した後、換気扇をしばらくは回していても、24時間回し続けている人は意外と少ないように思います。電気代も金額をきちんと確認することで安心できたのではないでしょうか。効果を考えれば、決して無駄なことではないとお分かりいただけたかと思います。

お風呂はリラックスする大切な時間です。湿気やカビ、悪臭とは無縁の気持ちのいい空間にしたいですよね。ぜひ記事を参考に、湿気対策を始めてみてください。お風呂掃除の負担もぐっと軽減されることでしょう。

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