水道管のつまりの原因とは？修理依頼先や予防策とあわせて解説 -みえ水道職人 -三重県の水道修理、お風呂、トイレ、台所の排水管のつまり修理

水道管は目で確認することができないため、水道管のつまりが生じても原因を自分で特定することは難しいものです。

ただし、放置しておくと修理費が高くなる上に、水道管全部を交換しなければならなかったり、集合住宅であれば共有部分まで交換が必要になったりすることもあります。

水道管のつまりを予測することや予防することは自分でもできますが、何に気をつければ良いのか分からないという方も多いでしょう。

そこで、今回は、水道管のつまりの原因、予兆、予防策、修理費用等を解説します。水道管のつまりでお困りの際は、ぜひ参考にしてください。

 

水道管と排水管の違い

水道管と排水管の違いを知らない方は多いかもしれません。水道管と排水管の違いについて解説します。

水道管

水道管は水を貯めてある浄水場から家庭に水を運ぶために使用されており、地下から高いところへと供給されるため、水道管の内部には水圧がかかっており、水圧によって低い所から高い所へ運んでいます。

水道管は排水管に比べてつまりにくい傾向にありますが、万が一つまりが生じると自力で解決するのが難しい傾向にあります。

水道管の平均寿命

水道管の平均寿命は、素材によって異なります。硬質塩化ビニルライニング鋼管は20〜25年、樹脂管は30年です。水道管は年数が経つごとに劣化していくため、平均寿命を目安に交換しましょう。

排水管

排水管は、トイレ、お風呂、キッチン、洗面所などから流れる家庭の汚水を下水処理場へ運ぶために使用されています。排水管の配管は斜めになっており、高所から低所へと水を運ぶため、水圧がかかっていません。

排水管は水道管に比べると、つまりやすいものの、自力で解決できるケースが多い傾向にあります。

 

水道管のつまりの原因

排水管のつまりはよく聞くものの、水道管もつまりが生じることを知らない方も多いことでしょう。水道管もつまりが生じます。

水道管のつまりの原因は、以下のようにさまざまです。

• ●サビ
• ●スケールの形成
• ●配管用接着剤
• ●断水後のトイレ使用

では、それぞれどうやって水道管につまりが生じるのかを解説します。

サビ

水道管のつまりの原因として多く挙げられるのがサビです。近年では、塩化ビニール製の水道管が多く、サビつくことはなくなりましたが、一昔前の鉄や銅製の水道管は長年使用していると、劣化してどうしてもサビてしまいます。サビが発生し蓄積すると、つまりの原因となり水がせき止められてしまうため、水は流れません。

スケールの形成

スケールとは、水垢のことです。水に含まれるミネラル分が水道管内に蓄積されることで、スケールを形成し、つまりの原因となり、水の流れを妨げます。

配管用接着剤

リフォームや修理直後のつまりの原因として考えられるのが配管用接着剤によるつまりです。塩化ビニール製の水道管の修理やリフォームを行う場合、塩化ビニール製専用の接着剤を使います。正しい施工方法で修理やリフォームが行われていれば問題ありません。

しかし、万が一工程が雑であった場合は接着剤が剥がれてしまい、水道管の中で引っかかって、つまりの原因になる可能性があります。

断水後のトイレ使用

断水後、普段通りに水を使ってもいいと考えている方が多いかもしれませんが、実は断水後にトイレを使うとつまりの原因となります。一旦断水して復旧すると、水道管内の水圧の急激な変化によって汚れやサビが剥がれることがあるのです。トイレの水道管にはストレーナーというフィルターが付いているため、通水後1番最初にトイレを使用すると、剥がれた汚れやサビによってストレーナーがつまり、水がせきとめられてしまいます。

断水後、水が復旧した場合は、最初にトイレを使用するのは避け、水道の元栓から1番遠い位置にある水道管を使用すると良いでしょう。

水道管のつまりの予兆

水道管のつまりには、予兆があります。水道管のつまりの予兆を知っていれば、水道管のつまりが悪化する前に対処しやすくなります。

以下のような予兆が起こったら、水道管のつまりを疑いましょう。

• ●赤い水が出る
• ●水の出が悪い
• ●水漏れ

赤い水が出る

サビによる水道管のつまりの予兆として、赤い水がでることが挙げられます。これは、水の中にサビが溶け込む事によって生じます。初期段階では鮮明な赤色ではなく、わかりづらい傾向にあるので、注意してください。

水道管の水が赤色になっているか確認したい場合は、長時間使用していない朝一番のお水を確かめると良いでしょう。少しでも色がついていたら、水道管内部にサビが生じている可能性があります。

水の出が悪い

水の出が悪くなることも水道管のつまりの予兆として挙げられます。水道管がつまると、水の通路が狭くなるため、それに伴い水の出も悪くなるのです。たとえばシャワーの水圧が弱くなっている場合は、水道管のつまりが始まっている可能性が考えられます。

水漏れ

水道管のつまりの予兆として水漏れが挙げられます。水道管につまりが生じ、気づかずに放置しておくと、水道管が破裂したりひび割れしたりすることがあります。つまりが生じると、水道管内の水圧が高くなりすぎるからです。

水道管にびび割れや破裂が起こると、水漏れし、水道料金が余分にかかったり、雨が降っていないにも関わらず、家の中が湿っぽくなったりします。

しかし、水漏れは地下などの目に見えないところで起きている可能性もあり、気づきにくい傾向にあるのです。

以下のような事柄を感じたら、水漏れが起きている可能性があります。

• ●水道料金が高騰している
• ●雨が降っていないにも関わらず地面が濡れている
• ●地盤が沈下している
• ●シューといった水漏れ音が聞こえる
• ●家の中が常に湿っぽい
• ●水道メーター検針担当者から指摘がある

少しでも違和感があったら、水道業者に頼み、確認してもらうようにしましょう。

 

水道管のつまりの修理依頼先

水道管は基本的に目の届かないところに設置されていることが多いため、水道管のつまりは排水管のつまりと違い、自力で直すことが難しい傾向にあります。よって、修理を依頼しなければなりません。

ただし、水道管のつまりの修理依頼先は水道メーターが異なるため、注意が必要です。

水道業者

水道メーターより内側にある水道管につまりが生じた場合は、水道業者に連絡しましょう。また、水道メーターより内側の水道管の不具合は持ち家の場合は持ち主様、賃貸の場合は大家さんや管理会社が修理費を負担します。

水道局

水道メーターより外側にある水道管につまりが生じた場合は管理区分となるため、お住まいの地域の水道局に修理を依頼しましょう。

水道管の修理費用

水道管修理費用の相場は、以下のとおりです。

• ●蛇口のフィルターの部品交換：5000円〜1万円
• ●蛇口本体の交換工賃：1万円〜1万5000円
• ●高圧洗浄機：2万5000円〜
• ●トーラー：1万5000円〜
• ●ドレンクリーナー：1万5000円〜

また、水道管の交換が必要な場合、一戸建てであるかマンションやアパートなどの集合住宅であるかによって修理費が異なります。

さらに、地域や業者によっても多少差がありますが、以下が目安です。

• ●一戸建ての部分的な水道管の交換：数万〜数十万円
• ●一戸建ての水道管のフルリノベーション：数百万円
• ●集合住宅の水道管の交換：50万円〜100万円

一戸建ての場合は、水道管の部分的な修理、交換または建物を解体して基礎から作り直すフルリノベーションのどちらも行うことが可能です。

まず、部分的な修理を行うメリットは、費用や時間が抑えられることです。デメリットは、万が一問題の箇所を見過ごした場合、別の箇所でも同様に不具合が発生することが考えられます。

一方、フルリノベーションのメリットは、水道管の耐用年数とともに建物全体の耐用年数も引き延ばせることです。デメリットは、その分費用や時間がかかります。

どちらにもメリット・デメリットがあるため、慎重に考えましょう。

集合住宅の場合は、一戸建てに比べて配管の構造が複雑になっている上に、共有部分があることから、交換費用が高い傾向にあります。

また、集合住宅の場合、各戸の水道管だけでなく、共有部分の水道管やポンプの交換も必要になる可能性があります。共有部分の水道管の修理費は、基本的にマンション全体で負担するため、管理会社や管理組合との協議が必要です。

 

水道管がつまらないようにするための予防策

水道管のつまりを防ぐために日頃からできる予防策をご紹介します。

定期的な清掃

水道管は目に見える位置に設置されていないため、業者に依頼し、定期的に清掃をしてもらいましょう。定期的な清掃をすることで、水道管の劣化具合や交換時期を特定でき、水道管のつまりを予防できます。

流してはいけないものを流さないようにする

排水溝に流してはいけないものを流さないようにすることで、つまりが生じるのを防げます。たとえば、キッチンに油を捨てたり、トイレに嘔吐物や水に溶けない紙類を流したりすると、つまりが発生します。面倒な作業だと感じても、つまりを生じさせないために適切な場所に捨てるようにしましょう。

 

まとめ

水道管のつまりは、サビ・スケールの形成・配管用接着剤・断水後のトイレの使用が原因となっていることがほとんどです。赤い水が出たり、水の出が悪かったり、水漏れが生じていたりする場合は、水道管のつまりが疑われます。水道管の不具合を自力で修理するのは難しく、修理費がかかるため、水道業者に水道管の定期的なメンテナンスを依頼し、不具合が起こらないように予防しましょう。

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