水のコラム
水詰まりの原因とは?具体的な解決方法も解説
キッチンやトイレ、お風呂や洗面所など、各家庭で流れる排水や雨水。
各家庭で排出された排水や雨水はゴミや汚れを含むため、排水管のなかで詰まりやすい傾向にあります。
では、下水詰まりの根本的な原因や詰まりを予防する方法とはどのようなものがあるのでしょうか。
本記事では各家庭でも簡単に取り入れられる予防方法について解説します。それぞれが気を配り、詰まりのない快適な排水を心掛けましょう。
下水詰まりの原因とは?
下水には家庭のさまざまな場所で排水された汚水が集まります。
下水詰まりが起きた原因は、各家庭の汚水が排水される箇所を確認することで修理・改善ができます。
ここでは下水詰まりが起きやすい場所についてご紹介します。
■キッチン
キッチンの詰まりの原因は以下の通りです。
・食材カス
・油汚れ
・洗剤カス
キッチンの排水が詰まる原因は、主にこれらが考えられます。
フライパンや鍋に残った少量の油が排水管に付着し、冷えや冷たい水によって固まり、水流を妨げている可能性や、細かな食材カスや洗剤カスが毎日の使用によって詰まっている可能性などがあります。
とくに、食材カスや洗剤カスが詰まっている場合、排水周りにぬめりや悪臭を起こしますから、判断しやすい傾向にあります。
■トイレ
トイレが詰まる原因は以下の通りです。
・トイレットペーパーや便など
・水流が不足している
・固形物やトイレットペーパー以外の物を流した
トイレが詰まる原因は主にトイレットペーパーや排泄物などです。
水流が不足してトイレットペーパーがうまく流れなかったり、トイレットペーパーに水が浸透せず、詰まったりすることが考えられます。
ほかにも、トイレットペーパーがないために、家庭用ティッシュを流してしまったり、おもちゃ、スマホなどを流したりなど、固形物が流れたことで詰まってしまうこともあります。
■お風呂・洗面所
お風呂や洗面所が詰まる原因は以下の通りです。
・髪の毛や体毛
・せっけんなどのカス
・皮脂汚れ
・ヘアピンやヘアゴムなどの固形物
使う頻度によって髪の毛や体毛が水流を妨げたり、ヘアピンやヘアゴム、入浴剤の袋などを流したりなど、固形物が原因の可能性が考えられます。
洗面所の場合も同様で、メイクや支度をする際にアクセサリーなどを誤って流すことで排水管が塞がり、詰まる可能性があります。
下水詰まりを予防するには?
下水詰まりを予防するためには、どのような方法を取り入れ、改善させると良いのでしょうか。
頻繁に詰まりが起きる場合は、以下の「詰まりの起きやすい場所」から目を通し、予防法を取り入れましょう。
■台所の場合
台所の詰まりを予防するために重要なことは、油汚れを最小限に減らし、食材などのカスを流さないことです。
少量の油でも排水管にこびりついてしまうことがあるため、調理し終えた調理器具は、直ぐに洗い流すのではなく、キッチンペーパーなどで油を拭き取ってから洗いましょう。
ラーメンの残り汁などはそのまま排水口に捨てるのではなく、三角コーナーを通し、細かな食材カスを三角コーナーで取り除き、汁のみを流すよう意識しましょう。
最近では三角コーナーネットも不織布のものがあり、従来よりも細かなカスを取り除くようになったので、この機会に三角コーナーのネットも不織布タイプに交換すると良いでしょう。
カレーや肉じゃが、シチューなど油汚れと合わせて食材カスが大量に流れてしまう食材もあります。この場合は、ある程度大きなカスを取り除いたら、お湯を沸かして三角コーナーに流し、水分だけを流すようにします。
そうすることで、食材カスや油汚れを最小限に抑え、台所周辺の詰まりを予防することができます。
■浴室の場合
浴室の場合は髪の毛や体毛に注意しましょう。
髪の毛を詰まらせないためには、髪を洗う前にブラシなどで髪全体をといてください。そうすることで、浴室に流れ落ちる髪の毛を最小限に押さえられます。
また、排水口に髪の毛や体毛が詰まり始めたら、こまめに取り除きましょう。
目に見えた詰まりのほかにも、流れ落ちた体毛などがある可能性も考えられるため、使用後は排水口周りの毛を取り除くと安心です。
ほかにも、体毛に限らず、シャンプーやコンディショナー、ボディーソープの油分にも注意が必要です。これらは粘度が強く流れにくい性質であるため、排水口や排水管の詰まりの原因になります。
これらが原因である可能性の場合は、50度ほどのお湯で排水管周りに詰まった油分を流しましょう。
■洗面所の場合
洗面所の場合も浴室同様、細かな体毛や髪の毛が詰まりやすい場所です。
そのため、髪の毛をといたりヒゲを剃ったりした場合は、可能な限り拾い集めることがポイントです。細かな体毛を取り出しにくい場合は、ヘアキャッチャーなどを取り付け、排水口の詰まりを未然に防ぐと良いでしょう。
ほかにもヘアピン、ピアス、綿棒、歯間ブラシなどといった固形物が流れないよう、注意して使用します。
万が一落下してしまった場合はそのままにせず、専門業者に相談しましょう。どのような方法で取り出すことができるのか、アドバイスをもらうことをおすすめします。
下水詰まりを自分で直す方法
下水詰まりを自分で直す方法には以下のような物があります。
・真空式パイプクリーナーで取り出す
・液体パイプクリーナーで溶かし流す
・ワイヤーブラシで汚れを削る
・高圧洗浄機で清掃を行う
真空式パイプクリーナー、液体パイプクリーナー、ワイヤーブラシはホームセンターなどで手に入れることができるため、詰まりに気付いた段階ですぐに対処できる方法です。
最近ではネット通販でも安く購入できるので、万が一のときのために、いずれかひとつでも購入し、置いておくと安心です。
これらを使っても詰まりが改善しない場合は、固形物が排水管内を塞ぎ、強い圧力をかけなければ改善しない可能性があります。その場合は専門業者に依頼し、高圧洗浄機を使って清掃を行わなければなりません。
下水詰まり解消を業者に依頼する場合の費用相場
上記で説明したように、ホームセンターで手に入れられるアイテムを使っても、詰まりが改善しない場合、専門業者に依頼しなければなりません。
下水詰まりの解消を専門業者に依頼する場合の費用相場は以下の通りです。
詰まりの度合い 工事内容 作業料金相場
軽度の場合 薬品洗浄 4,000円~8,000円程度
軽度~中の場合 部品交換
(ホース、排水トラップ、蛇口など) 1箇所/8,000円~3万円程度
※材料費や交換作業料金
軽度~中の場合 ローポンプ 1万円~2万円
中~重度の場合 トーラー・ドレンクリーナー 1万円~3万円程度
重度 高圧洗浄 3万円~5万円程度
重度 外部排水桝の洗浄 2万円~5万円程度
また、詰まりの状態によっては、除去料金が加算される可能性もあるため、事前に見積もりを立ててもらうと安心です。
まとめ
生活排水のなかで詰まりが起きる原因と予防方法、そして専門業者に頼む場合の費用相場についてご紹介しました。
家庭のあらゆる場所で水を使うことから、想像以上に詰まりやすく、そのためには予防することが大切であることが理解できたかと思います。
軽度の詰まりであればホームセンターで購入できるアイテムで改善が見られますが、すぐに詰まりが見られたり改善が見られなかったりする場合は、専門業者に点検してもらうのが一番です。
その理由は、自分で判断し、誤った方法で対処してしまえば、大きなトラブルに発展しかねないからです。
詰まりに発展しないためにも、普段の使い方を見直し、改善を図り、クリーンな環境を維持できるよう努めましょう。
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