水のコラム
散水栓が水漏れする原因は?修理に必要な費用は?
自宅の屋外で水を使用するにあたって、散水栓を使用している家庭も多いのではないでしょうか?散水栓は、日頃あまりお手入れが行き届かない場所でもあるため、汚れても気づきにくく放置してしまいやすい場所にもなります。
そこで必要になるのが、散水栓から水漏れしないための対処法です。では、具体的にどのように行えば良いのでしょうか?そこで今回は、散水栓が水漏れする原因や修理に必要な費用について解説します。
散水栓が水漏れする原因
散水栓から水漏れが発生していても、気づかずに放置してしまうことも少なくありません。そのため、散水栓の水漏れはなるべく早い段階で発見し、原因を明確にしましょう。
散水栓が水漏れを起こす原因は、主に3つあります。自宅の散水栓のトラブルがどの原因に該当しているかチェックしておきましょう。
まず、散水栓本体のトラブルです。散水栓本体のトラブルは、直近で地震や台風などの自然災害が発生したタイミングで起こりやすく、衝撃によって本体ごと破損してしまう症状です。
この場合は、散水栓本体の交換が必要になるため、故障したまま使用するのは避けましょう。また、自然の影響で冷気や積雪によるトラブルもあります。この場合で凍結が発生している際は、解凍してから対処する必要があります。
散水栓の水漏れは、パッキンの不良が原因で発生することもあります。これは、蛇口を閉めている際にも発生し、パッキンの交換が必要になります。
散水栓の蛇口には、ハンドル部分と吐水口、吐水パイプの根元の3箇所にパッキンが設置されているので、それぞれの形状にあったパッキンを交換する必要があります。
散水栓の配管に不具合が発生して水漏れを引き起こすケースもあります。散水栓の配管の劣化も、自然災害によるものですが、配管自体の劣化が原因である可能性も考えられます。
配管は地中に埋まっているため、自力で原因を突き止めにくい場所になります。そのため、水道料金が急に上がった場合や散水栓の周りが常に湿って濡れている場合は、配管の劣化を疑いましょう。
散水栓の水漏れ修理に必要な費用
散水栓の水漏れは、地中に埋められている配管が原因になることなどから、自力では対処しにくい場所です。そこで、自力で対処できない範囲は、業者に依頼して修理してもらいましょう。
しかし、自力で行う場合と業者に修理を依頼する場合関係なく気になるのがその修理費用です。自力でできる対応は、散水栓のパッキンの交換程度で、この場合は、数千円のパーツ代だけで済みます。
業者に修理を依頼する場合は、どの部分を修理するかによって費用が変わってきます。パッキンなどの消耗品を交換した場合は約5,000円から1万円、散水栓の配管を修理した場合は約3万円、散水栓本体を交換した場合は約3万円から3万5,000円と考えておきましょう。
ただし、これはパーツ代や修理にかかった資材費の相場になります。ここに、基本料金や出張費、保証費用などが加算されて、最終的にはプラス5,000円くらいになると考えておくのが理想です。
また、修理箇所が多くなる場合や損傷箇所の面積が大きい場合は、費用が少し高額になってしまうケースも考えられるため、事前に散水栓の状態をチェックした上での修理依頼がおすすめです。
散水栓が水漏れする場合の対処法
散水栓からの水漏れは、自力で行うことで経済的に安く済ませられます。自力でできる対処法には限りがありますが、なるべく自力で作業できるように対処法をマスターしておきましょう。ここでは、自力で散水栓の水漏れに対処する方法について解説します。
散水栓のハンドルから水漏れが発生している場合
散水栓のハンドルには、三角パッキンというパーツが取り付けられています。散水栓の三角パッキンは、ハンドル部分を取り外すだけで簡単に着脱できます。
ただし、三角パッキンにはサイズがあるため、作業する前に外径を測った上で三角パッキンを準備しておきましょう。また、新品の三角パッキン以外にも、水栓プライヤーやモンキーレンチが必要です。
実際に作業する際は、作業前に止水栓を閉めておきます。その後、散水栓のハンドルの中心に取り付けられているカラービスをレンチで取り外し、さらにそこから、ナット、三角パッキン、パッキン受けの順でパーツを取り外します。
ここで、パッキン受けに新品の三角パッキンを取り付け、ナットを締めて固定します。ナットを締める際は、きつく締めすぎないように気をつけましょう。きつく締めてしまうと、ハンドルが固くて回らなくなってしまいます。
最後に、ハンドルを取り付けてカラービスをセットし、止水栓を開ければ作業は完了です。
散水栓の吐水口から水漏れが発生している場合
散水栓の吐水口から水漏れが発生している場合は、コマパッキンというパーツを交換することで対処できます。
コマパッキンは、三角パッキンと同様に、自宅の散水栓のサイズにあったものを用意しましょう。また、コマパッキン以外に、ペンチとウォーターポンププライヤーを準備しておきましょう。
初めに、止水栓を閉めてハンドルについているカラービスやナットを取り外します。さらに、三角パッキンやパッキン受けを取り外すとコマと呼ばれる部分が表れるので、このコマをペンチで取り外します。
ここで、新品のコマパッキンを取り付けて、これまでとは逆の順番で散水栓を組み立ていきましょう。また、ここでもナットの締めすぎに注意しましょう。最後に、止水栓を開けて水の出方を確認すれば、作業は完了です。
散水栓の吐水口パイプの根元から水漏れが発生している場合
吐水口パイプの根元で水漏れが確認できた際には、Uパッキンと呼ばれるパーツを交換します。このUパッキンも、事前にサイズを確認して用意しましょう。
また、準備しておくものとして、ウォーターポンププライヤーやスライドレンチがあると便利です。
初めに、他のパーツの交換作業と同様に止水栓を閉めて、パイプの根元にあるナットを緩めて取り外します。その後、吐水口パイプとUパッキンを取り外して、新品のUパッキンをセットします。
Uパッキンには溝があるため、水栓本体に向かって溝がくるように向きに注意しながら交換します。そして、パイプとナットを取り付けて、最後に止水栓を開ければ作業は完了です。
散水栓本体・配管の水漏れは業者に依頼しよう
散水栓ほんたいや配管の水漏れは、自力で対処しきれないため、業者に修理を依頼しましょう。業者に依頼してもすぐに自宅に到着できない場合は、補修テープなどで破損箇所に応急処置を施しておくと、一時的な水漏れ対策になります。
業者に修理を依頼する際は、なるべく自宅の散水栓をくまなく調査してもらい、適正価格で修理してもらいましょう。また、費用についての詳細も確認しておくと安心です。
まとめ
この記事では、散水栓が水漏れする原因や修理に必要な費用について解説しました。散水栓は、普段あまり使用しない人にとっては、管理が不十分になりやすい場所です。
そのため、最近の使用頻度を見直して、使用回数が少ないと感じたら念のため不具合の有無を確認しておきましょう。もし、水漏れが発生していた場合でも早期発見ができれば、修理コストを安く抑えられます。
使用頻度が多い人は、自力でできる対処法を身につけておくと、散水栓の急なトラブルにも早く対応できるようになります。この記事を参考にして、今一度散水栓の使用環境を見直してみてください。
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