水のコラム

トイレの水漏れの原因と対処方法をまとめてみました

2021年09月15日 トイレのトラブル

トイレの床がぬれているような気がする、そんなときは要注意です。
トイレの水漏れが原因かもしれません。
これを放置してしまうと、状況によっては、床や壁が水浸しになってカビが生えて、最悪の場合は床材の貼り替えが必要になることもあるのです。

また漏れているのが汚水であればかなり不衛生ですし、臭いもひどいものになるのでしょう。
水道代が跳ね上がってびっくりされる方もいらっしゃいます。
トイレの水漏れに気が付いたらすぐに対処しなければなりません。

今回は、ご自分でもできるトイレの水漏れの対応方法についてまとめました。
業者を呼ぶべきケースについてもご説明いたします。

便器の周辺の床が濡れている場合はどうすべき?

どこから水漏れしているかで対応方法が変わります。
給水管とトイレのタンクのつなぎ目にあたるのが止水栓で、よくここから水漏れします。
トイレの後ろの床や壁が湿っていて濡れている場合は、たいていここが原因です。

まずは、マイナスドライバーを使って止水栓を閉めてください。
ただ、止水栓がとても硬くてびくともしないことがあります。
そういうときは、無理をせずに水道の元栓を閉めましょう。

水が出ないようにしたら、モンキーレンチやウォーターポンプフライヤーを使って、ナットを締め直してみてください。
それでもまだ水漏れが直らない場合は、その中のパッキンが劣化している可能性があります。
パッキンはホームセンターで手に入りますが、サイズや形を間違えないように注意が必要です。
実物を持って行って、トイレの型番をメモしていくとよいでしょう。

パッキンを交換しても水漏れが解消されない場合は、ナットの損傷やパイプの破損が考えられます。
こういったときは、専門業者に対応を依頼したほうが確実です。

トイレタンクからポタポタ音がしていたら、タンクの中で水が漏れているのかもしれません。
タンクの水漏れの原因は、多くがボールタップや浮き玉の故障です。
ボールタップと浮き球は、給水管からタンク内に流れる水の量を調節する役割があります。
どちらに原因があるかは、浮き球を持ち上げるだけでわかるので、ぜひ試してみてください。

浮き球を持ち上げて、水漏れが止まったのであれば、そのまま浮き球を戻すだけで終わりです。
水漏れが止まらないのであれば、ボールタップを新しいものに交換してください。

なお、トイレタンクの蓋を開けるときは、かなり重いので2人で持ち上げるようにしましょう。
手洗い器がついていなければ蓋を持ち上げるだけで開けられますが、そうでないものはナットを外したりしなければなりません。
タンクの種類によって異なりますので、取り扱い説明書などをご確認ください。

タンクとトイレの間から水が漏れていたら、業者への依頼を検討したほうがよいでしょう。
タンクを外す作業が必要になるので、専門家でない方が行うにはリスクが高すぎます。

水を流していないのに便器の中に水が流れてくるときは?

水を流すレバーを触っていないのに、常に便器の中にチョロチョロ水が流れてくるときがあります。
そんなときは、なにはともあれ止水栓を閉めましょう。

止水栓を閉めて水が止まれば、手洗い管やボールタップのナットの緩みか、手洗い管のパッキンの劣化が原因です。
止水栓を閉めても、止まらない場合はタンクの中の部品に不具合があることが原因だと考えられます。

しかし、たくさん部品があって、ぱっと見ただけでは原因になっている部品はわかりません。
どの部品が問題か突き止めるためには、タンク内の水位がヒントとなります。
通常はオーバーフロー管から2~3cm下に水面があるはずです。

通常より水位が高ければ、ボールタップ、浮き玉、支持棒のどれかが壊れています。
水位が低いのであれば、ゴムフロートかオーバーフロー管のいずれかの故障、または鎖が絡まっている場合もあります。

水位に問題がなければ、ゴムフロートの劣化が原因です。
上であげた部品を交換するときは、最初にタンク内の水を抜きますが、止水栓を閉めてあとに1回水を流すだけです。
必要な工具は主にモンキーレンチですが、止水栓を閉めるのにマイナスドライバーが必要なときもあります。
それぞれの部品はすべてホームセンターでそろいます。

ただし、オーバーフロー管を交換するには、タンクを取り外さなければなりません。
ウォーターポンププライヤーがあればできなくはありませんが、かなり大掛かりな作業になります。
慣れていない方にはおすすめできませんので、ぜひ業者への依頼をご検討ください。

また、トイレタンクの内部は雑菌の宝庫で、カビだらけである可能性も否定できません。
いくら手袋をはめていても、手を突っ込みたくないと思われるは当然です。

DIYに慣れていない方の中には、モンキーレンチなどの工具の使い方がよくわからないという方もいらっしゃるでしょう。
そういう方は、無理せずに専門業者に依頼してしまうほうが賢明です。
複数の業者から見積もりを取るようにすれば相場がわかるので、ボッタクリ業者に引っかかる可能性も少なくなります。

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