水のコラム

排水管からカンカンという音が聞こえるのは大丈夫?異音の原因と対処法について解説

2023年09月27日 水のトラブル

水を流していて聞き慣れない音がする時は、水道管に問題があるかもしれません。

どんなに小さな音でも、後々のトラブルの元になる可能性があるため、さまざまな対処をしておくことがおすすめです。

この記事では排水管からカンカンという音がした時の対策と、その他に対策が必要な音について、ご紹介いたします。

異音を解消するための対処法や業者にかかった時の工事費用についてもご紹介いたしますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

排水管からカンカンという音がする原因とは?

排水管からカンカンという音が聞こえてくる原因は、いったいどういったものなのでしょうか。

放っておいても大丈夫なのか、不安な方もいらっしゃるでしょう。

そこで、まずは排水管からカンカンという音が聞こえてくる原因について、ご紹介いたします。

 

熱膨張によって排水管がきしんでいるから

排水管から音が聞こえてくる原因の一つとして、熱膨張により排水管が膨らんでいることが挙げられます。

普段は冷たい水を通す排水管の中を熱いお湯が通ることで、急速に排水管内の温度が上昇し、排水管の中の空気が排水管自体を押し広げようとする現象が起きるのです。

 

これを熱膨張といい、この現象によって排水管がきしむことで「カンカン」という音が聞こえてくるのです。

 

「トントン」「コンコン」という場合も同じ

聞こえる音は、排水管の設置されている場所や排水管の状態によって変わります。

そのため、「トントン」「コンコン」といった多少聞こえ方が違う場合でも、原因は同じく熱膨張により排水管がきしんでいるからなのです。

熱膨張は排水管を歪ませてしまうため、歪んだ排水管が壁や柱に当たってしまい、その音が聞こえてきます。

 

一度専門業者見てもらうのがおすすめ

このような音は、普段生活をしていても気にならないほど小さい音であることがあります。

しかし、排水管がすでに歪んでしまっているということも考えられるため、一度専門業者にメンテナンスを依頼するのがおすすめです。

排水管が歪んでしまうと、水漏れなどを起こしてしまう可能性があります。

またどんなに小さな音でも、排水管は音によって振動しているため、歪んだ排水管が給湯器などに繋がっている場合、機器の誤作動を引き起こさないとも限りません。

大きな被害が出る前の安全策としても、排水管から聞き慣れない音がする場合は専門の業者に依頼するようにしましょう。

 

排水管から聞こえる音のうち、早急に対策が必要なもの

排水管から聞こえるもののなかには、急いで対処しなければいけないものもあります。

以下のような音が聞こえた場合は、速やかに対処するようにしましょう。

 

  • ●「シュー」という音
  • ●「ドンッ」「ガンッ」という大きな音

 

「シュー」という音

排水管から細い水が勢いよく流れているような音や空気の漏れるような音が聞こえてくる場合、亀裂など排水管に何らかの異常が生じているかもしれません。

水漏れしている様子が目に見えずとも、排水管の歪みから水が漏れている、または水漏れする寸前という可能性もあります。

壁や床など普段見えない場所で水が漏れている場合は、水道料金が異常に上がっていることもあります。

音の確認だけではなく、水道料金が不自然に値上がりしていないかも一緒に確認すると良いでしょう。

 

「ドンッ」「ガンッ」という大きな音

「ドンッ」「ガンッ」といった比較的大きな音が聞こえる時は、ウォーターハンマー現象の可能性があります。

ウォーターハンマー現象は、蛇口を急に閉めたり開けたりをすることで水に圧力がかかって勢いがつき、管壁と大きくぶつかることで起こる衝撃音と振動のことです。

この現象で起きる音と揺れは比較的遠くまで響くことが多い傾向にあり、近隣住民の方とトラブルになってしまう可能性もあります。

また排水管自体に大きなダメージが入るため、排水管の歪みを助長させたり、深刻な水漏れを引き起こしたりしてしまうことも考えられます。

 

事前にウォーターハンマー現象を予防する方法

ウォーターハンマー現象は振動と音が大きく伝わるため、近隣の方に迷惑をかけてしまうかもしれない恐ろしい現象です。

そのため、この現象が疑われる場合は事前に予防することが大切です。

主な予防策として、以下の2つの方法が挙げられます。

 

  • ●止水栓で水量を調節する
  • ●水撃防止装置を設置する

 

止水栓で水量を調節する

ウォーターハンマー現象は水の移動による圧で起こるため、止水栓を閉めて水量を減らすことで圧力を抑える方法が有効です。

水の量が減ると、音も小さくなります。

 

水撃防止器を設置する

水撃防止器とは、特別な樹脂で作られており、蛇口や接続部分などに取り付けることで、排水管内の音と振動を大きく抑えることができる装置です。

取り付けのためには排水管を特定しなければならず、基本的に装置の設置は業者に依頼することが前提となります。

ウォーターハンマー現象そのものを直すためには、排水管自体を取り替えなければならないこともあり、大掛かりな工事になってしまうこともありえます。

排水管の工事は高額になってしまうことも少なくありません。

この装置は問題の排水管に設置するだけで大きな効果を期待できるため、うってつけの方法であると言えるでしょう。

 

「ゴボゴボ」「コポコポ」という音は排水管が詰まっている

水が溢れ出すような音が聞こえる場合は、排水管に異物やゴミなどが詰まっていることが疑われます。

また排水管の管壁に石鹸カスなどがこびりついてしまうことで、排水の流れを悪くしているとも考えられるでしょう。

実際に水が溢れてきてしまうこともあるため、「ゴボゴボ」「コポコポ」という音が聞こえる場合は注意しましょう。

 

排水管から聞こえる音を止める方法

では、排水管から音が聞こえる場合はどのような対策をとったら良いのでしょうか。

排水管から聞こえる音を止めるための3つの方法をご紹介いたします。

 

  • ●熱湯を流すのを控える
  • ●定期的に排水管の掃除を行う
  • ●止水栓で水量を調整してみる

 

熱湯を流すのを控える

熱膨張によって排水管が歪んでしまうため、熱湯を流すのはなるべく控えるようにしましょう。

沸騰したての熱いお湯を流すのではなく、ある程度冷ましてから排水することで温度の変化を極力減らし、排水管を膨張させないようにするのがおすすめです。

 

定期的に排水管の掃除を行う

ゴミやカスなどが溜まっているせいで音が聞こえていることもあるため、定期的に排水管を掃除するようにしましょう。

油や髪の毛などはできる限りネットやあぶらとり紙で取り除き、薬剤などを使用することで排水管に付着するカスやホコリを溶かします。

異物が詰まっている時は、ラバーカップなどを使用するのがおすすめです。

定期的に排水管の掃除を行うことで、排水管がつまるのを防ぐことができます。

 

止水栓で水量を調整してみる

ウォーターハンマー現象の予防策と同じように、止水栓で水量を調節するのも排水管で音がする場合には有効な手段です。

単純に給水管から送られてくる水の量が多すぎるせいで、排水管に負担がかかり、音が出ていることも考えられます。

止水栓で水の量を調整し、適量を出すことで音を抑えることが可能です。

 

放置するとトラブルの元になりかねない

排水管から普段聞かないような音が聞こえているのに放っておくと、思いもしない事態に発展してしまうことも少なくありません。

どのようなトラブルになってしまうのかをご紹介いたします。

 

深刻な水漏れをしている可能性がある

排水管から普段聞き慣れない音がしたり、水を流すと異様な音がしたりするという場合、排水管になにかしらの異常が起きていると疑ったほうが良いでしょう。

深刻な水漏れを起こしている場合、水漏れしている排水管の周りが汚れてしまうのはもちろん、床や壁の腐敗を進め、家の老朽化を早めてしまいます。

床や壁の中はもとより、天井などが腐ってしまうと修繕のために工事などをまた依頼する必要があります。

また水漏れが深刻であればあるほど、水道代も高額になってしまいます。

水漏れによる水道代を補填してくれるところは少なく、基本的に自費となってしまうため、水道の請求金額がとんでもない値段になってしまう可能性もあります。

どんなに小さな音でも、排水管に異常があるかもしれないことを覚えておきましょう。

 

近隣住民とのトラブルの原因になる

水漏れがひどい時や近隣に排水管の音が大きく響く時は、近隣に住まわれている方に迷惑をかけてしまいます。

騒音や水漏れの被害が原因でトラブルになってしまうと、今後の生活においてもご近所付き合いなどが難しくなってしまう可能性もあります。

問題が大きくなってしまった場合、損害賠償を請求される可能性もあります。

そのようなトラブルを避けるためにも、排水管から聞こえる音は放置せずに、早めに対処するようにしてください。

どうしても解決に時間がかかるという時は、事前に迷惑をかけるかもしれないことや今後の見通しについて話しておくのも良いでしょう。

 

排水管から聞こえる音を解消するためにかかる費用

排水管から聞こえる音を解消するために業者へ依頼をすると、費用の相場はどれくらいになるのでしょうか。

賃貸の場合はどちらが負担するのかということとあわせて解説いたします。

 

音がする場所や程度によって費用は変わる

排水管から音がする原因を解決するための費用は、音がする場所や原因の程度によって変動します。

主な相場は以下のとおりですが、あくまで目安であるため、この相場以上の金額になることもあります。

 

排水管のつまり  :約8,000~25,000円(つまりの程度により変動)

排水管工事    :約20,000円以上(場所や排水管の状態により変動)

水撃防止装置の設置:約15,000円~30,000円

 

基本的に工事の費用は自費になりますが、地震や洪水といった自然災害が原因で排水管が歪んだり、音がするようになってしまったりした際は、自治体や加入している保険によって保険が適用される可能性があります。

 

賃貸の場合は基本的に貸主負担

賃貸で問題が起きた場合は、基本的に貸主である大家または管理会社が負担します。

おかしな音が排水管から聞こえる時は、まずは大家か管理会社へ連絡を入れましょう。

連絡を受けた大家または管理会社が、修理業者と費用などの手配を行います。

ただし、修理するまでの間に近隣の方とトラブルになってしまう場合もあるため、修理を終えるまでは音を鳴らさないよう水を使用する時間帯などを考慮しましょう。

 

まとめ

ここまで、排水管からカンカンという音がした時の対処法やその他の音の種類についてご紹介いたしましたが、いかがだったでしょうか。

排水管から変な音が聞こえているにも関わらず放置してしまうと、大変な事態を招いてしまう恐れがあります。

近隣の方の迷惑になってしまい、水漏れによる莫大な請求をされるかもしれません。

水を流した際におかしな音が聞こえるという場合は、専門業者に一度見てもらうのがおすすめです。

三重県にお住まいの方で、排水管の音に悩まれている方は、ぜひ「みえ水道職人」にご相談ください。

水道局指定の専門業者のため、高額な費用を上乗せしたり、余計な部品を買わせようとしたりするのでは、という心配も必要ありません。

適正な価格で作業を行ってもらえるため、安心してお任せすることができるでしょう。

三重のトイレのつまり・水漏れは、水道修理の専門店「みえ水道職人(三重水道職人)」

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